2020年12月に、下記に記述した会計freeeのAPIの仕様変更を実施します。
新仕様APIの提供開始時期と利用方法
仕様変更に先立ちまして、2020年6月より、新仕様のAPIを提供します。
リクエストヘッダーにAPIのバージョン
X-Api-Version: 2020-06-15
を指定することで、新仕様のAPIが利用可能となります。
APIのバージョン指定をせずにリクエストを行った場合、12月に新仕様のAPIに自動的に切り替わります。詳しくは、本ページ下部のサンプルコードをご覧ください。
開発者の皆さまは、変更内容をご確認の上、アプリの改修計画など、適宜対応のご検討をお願い対します。
(2020/12/17追記)
仕様変更に伴うQ&Aを公開しました。ご不明な点がある場合、一度お目通しください。
※今回の仕様変更の影響を受けないアプリについては、改修の必要はありません。
仕様変更スケジュール時期:
2020年12月中旬
変更内容:
1. 勘定科目(Account_items)
1-1 POST、PUTメソッドでリクエストを送信する際、下記の各パラメータの指定方法が変更となる(C1,C2,C3)
パラメータ名 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
支出取引相手勘定科目 | corresponding_expense_name 名前(=文字列)で指定 | corresponding_expense_id ID(=数値)で指定 |
収入取引相手勘定科目 | corresponding_income_name 名前(=文字列)で指定 | corresponding_income_id ID(=数値)で指定 |
税区分 | tax_name 名前(=文字列)で指定 | tax_code ID(=数値)で指定 |
勘定科目のカテゴリ | account_category 名前(=文字列)で指定 | account_category_id ID(=数値)で指定 |
1-2 変更となる任意パラメータ(C5)
POST、PUT リクエスト送信時に指定が可能
パラメータ名 | 変更前 | 変更後 |
減価償却累計額勘定科目 | accumulated_dep_account_item_name 名前(=文字列)で指定 | accumulated_dep_account_item_id ID(=数値)で指定 |
1-3 削除となるレスポンス内のパラメータ(C27)
GET、POST、 PUTのレスポンスから不要となるパラメータを削除
パラメータ名 | 変更前 | 変更後 |
支出取引相手勘定科目種別 収入取引相手勘定科目種別 | corresponding_type_expense corresponding_type_income | 利用しないため削除 |
2. 請求書(Invoices)
2-1 パートナー名の必須化(C6)
POST、PUT リクエスト送信時の指定方法およびレスポンスが変更
変更前 | 変更後 |
パートナー名に関するパラメータの必須指定はない |
|
2-2 敬称(必須パラメータ)(C7)
POST, PUTリクエスト送信時、これまでは任意だったものが必須となる
変更前 | 変更後 |
partner_title 任意 | partner_title 設定が必須 |
2-3 権限適用範囲の変更(C8)
POST, PUTリクエスト送信時、グループ権限で利用できる部門を絞ることが可能となる
変更前 | 変更後 |
グループ権限で特定のユーザーが利用できない部門のタグがついた取引の請求書でも、API経由で取得、更新、削除ができる | グループ管理で利用可能となっていない部門のタグを指定している場合、請求書の取得、更新、削除ができない |
2-4 期間指定パラメータの変更(C9)
GETリクエスト送信時の期間指定用パラメータが変更になる
変更前 | 変更後 |
以下のパラメータで期間指定
期日の開始日と終了日
| 以下のパラメータで期間指定
期日の開始日と終了日パラメータが変わる
|
2-5 請求書ステータスの変更(C10)
GETリクエスト送信時、およびレスポンスが変更
変更前 | 変更後 |
invoice_status を見ると 送付待ち・送付済み関わらず、以下になる
| invoice_status が送付済みの時に以下になる
invoice_status が送付待ちの時に以下になる
|
3 口座(Walletables)
3-1 GETとPOSTのレスポンスフォーマット統一(C12)
変更前 | 変更後 |
GETとPOSTでレスポンスフォーマットが異なる | GETとPOSTのレスポンス共にフォーマットが統一される |
4 仕訳帳(Journals)
4-1 GETリクエストに対するレスポンス内の「messages」の型を統一(C13)
変更前 | 変更後 |
レスポンス内のパラメータ 「messages」の型が string、arrayの2つが混在 | 「messages」の型をarrayに統一 |
5 事業所(Companies)
5-1 「PUT」パラメータの型を統一(C14)
パラメータ名 | 変更前 | 変更後 |
private_settlement | リクエスト・レスポンスで型が異なる | リクエスト・レスポンスともに「boolean」に統一 |
fiscal_years_attributesの use_industry_template 製造業向け機能 | リクエスト・レスポンスで型が異なる | リクエスト・レスポンスともに「boolean」に統一 |
fiscal_years_attributesの indirect_write_off_method 固定資産の控除法 | リクエスト・レスポンスで型が異なる | リクエスト・レスポンスともに「boolean」に統一 |
fiscal_years_attributesの indirect_write_off_method_type 間接控除時の累計額 | リクエスト・レスポンスで型が異なる | リクエスト・レスポンスともに「boolean」に統一 |
5-2 PUT時のリクエスト、レスポンスのフォーマットを統一(C15)
変更前 | 変更後 |
リクエスト、レスポンスでJSONのフォーマットが異なる | リクエスト・レスポンスでJSONのフォーマットを統一 |
6 取引
6-1 POST、GET、PUTで「tax_id」 パラメーターの廃止(C20)
変更前 | 変更後 |
|
|
7 連携サービス(Banks)
7-1 GETリクエスト時のパラメータ「type」指定方法の変更(C18)
変更前 | 変更後 |
「type」を「bank_account」で 指定するとエラーが発生する。 「bank」に指定するとリクエストが成功する。 | 「type」を「bank_account」の指定に統一 |
8 試算表(Reports)
8-1 損益計算書の取得 (trial_pl) 時にフィルタが正しく動作する(C21)
変更前 | 変更後 |
trial_plでパラメータaccount_item_display_type, breakdown_display_typeでgroupやaccount_itemを指定しても有効ではない | trial_plでパラメータaccount_item_display_type, breakdown_display_typeでgroupやaccount_itemを指定すると、意図した挙動となる |
8-2 GET時に不要もしくは不明確な account_item_display_type パラメータの整理(C28)
8-2-1 BSとPLでaccount_item_display_typeを指定しない、あるいはaccount_itemを指定する場合
変更前 | 変更後 |
以下のプロパティがレスポンスに入っている
| 左記のプロパティ が削除される |
8-2-2 BSとPLでaccount_item_display_typeにgroupを指定する場合
変更前 | 変更後 |
以下のプロパティがレスポンスに入っている
| 以下のプロパティを削除
以下のプロパティを追加
|
8−3損益計算書で部門比較(traial_pl_sections)取得時のレスポンスデータ変更(C29)
8-3-1 account_item_display_type= groupとbreakdown_display_type=account_itemを同時に指定した時
変更前 | 変更後 |
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|
8-3-2 account_item_display_type= groupとbreakdown_display_type=partnerを同時に指定した時
変更前 | 変更後 |
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|
9 その他
9-1 リクエストURL「*****.json」でのリクエスト廃止(C22)
変更前 | 変更後 |
リクエストURLが「****.json」でAPIコールができる | リクエストURLが「****.json」でAPIコールができない |
9-2 400、404、500 時のレスポンスデータ統一(C16、C24)
変更前 | 変更後 |
400、404、500エラーの場合、 返されるエラーメッセージのフォーマットが Arrayの場合とStringの場合がある | Array に統一する |
9−3 請求書などの部門指定で親階層の部門を指定不可に変更(C23)
変更前 | 変更後 |
「Invoices 請求書」「Expense Applications 経費精算」などリクエスト送信時に、部門指定(section_id)で親階層の部門を指定できる | 部門指定(section_id)で親階層の部門を指定できなくなる |
9−4 旧認可エンドポイントの廃止(C26)
変更前 | 変更後 |
|
POSTメソッドを利用し、content typeはapplication/x-www-form-urlencoded を指定してください。 より詳細は、以下を確認してください。
旧認可エンドポイントからの移行は、以下もご参照ください。 |
9-5 tags, Items へのGETリクエスト時に特定件数以上ではlimit,offset の指定が必要になる(C25)
変更前 | 変更後 |
tags, items エンドポイントへのGETリクエスト時にlimit, offset不要で全件取得可 | 50件以上の情報取得にはlimit, offsetの利用が必要 |
新仕様APIのバージョン指定方法
新仕様のAPIを試すには、APIコールの際にリクエストヘッダーにバージョン指定を行います。
請求書APIの新バージョンを試す際のAPIコールのサンプル(curl)
新仕様のAPIを指定する場合のリクエスト(現在公開されているものは指定不要)です。Google Apps Scriptなどをご利用いただいている場合は、このサンプルではなくリクエストヘッダーを指定する方法をご確認いただき、テストいただきますようお願いいたします。
curl -X GET 'https://api.freee.co.jp/api/1/invoices?company_id=xxxxxx&start_issue_date=2019-01-01&end_issue_date=2019-12-31' \
--header 'Authorization: Bearer xxxxxxxxxxx’\
--header 'X-Api-Version: 2020-06-15'
APIバージョン指定の有無による挙動
2020-06-15が新バージョンとなります
バージョン指定 | 並行期間前 | 並行期間中 | 並行期間終了後 |
指定なし | 現行版 | 現行版 | 新バージョン |
2020-06-15 | 現行版 | 新バージョン | 新バージョン |
- 指定なしの場合
- 現行版を利用となり、並行期間終了時に新バージョンに切り替わる
- 変更の影響を受けないアプリは指定の必要なし
- 現行版を利用となり、並行期間終了時に新バージョンに切り替わる
- 指定ありの場合
- 並行期間開始後に新バージョンを意図的に利用できる
- 移行テスト、動作確認にご利用ください
- 並行期間開始後に新バージョンを意図的に利用できる
注記事項
2020年12月の新仕様の施行までに、変更箇所があった場合、改訂記録に記述の上、随時本URLのリリースノートにてご案内します。
改訂記録
- 2020年12月17日(木)
- 2020年11月5日(木)
- 8 試算表(Reports)内の項目「8−2-1」を修正しました。
- 修正前
- 「BSとPLでaccount_item_display_typeにaccount_itemを指定する場合」
- 修正後
- 「BSとPLでaccount_item_display_typeを指定しない、あるいはaccount_itemを指定する場合」
- 修正前
- 8 試算表(Reports)内の項目「8−2-1」を修正しました。
- 2020年5月28日(木)
- リリースノート第1版を公開