Microsoft Excel(以下「Excel」)、および Google スプレッドシート とfreee会計の連携について説明します。
Excel、Google スプレッドシート との連携の活用
各種データのインポート・エクスポートをファイルから直接行う
freeeでは勘定科目・口座・取引先・部門といったデータをCSV形式でインポート・エクスポートすることができますが、CSV形式に変換せずに Excel、Google スプレッドシート と freee の間で直接データのやりとりができます。これにより、作業の時間短縮や自動化が可能になります。
(Google スプレッドシートのみ)財務状況や収益情報を含む試算表をGoogle スプレッドシートに出力して加工する
損益計算書を取得して、自動で売上高販管費率を計算することを目標にノンプログラマーの方向けの講座を行った際のレジュメ及びサンプルを公開しています。参考にして、カスタマイズするなどご活用ください。
Excel、Google スプレッドシート の帳票データをfreeeへ送信する
Excel、Google スプレッドシート で作成している帳票が freee に直接インポートできない形式の場合、通常は帳票を見ながらfreeeに転記する作業が必要になります。
Excel、Googleスプレッドシート の帳票データから必要な情報を抽出し、「取引」や「明細」としてfreeeへ送信することで、帳票データの送信が可能です。今まで使用していたExcel、Googleスプレッドシート の帳票をそのまま使用しながら、データをfreeeへ送信できます。
(Google スプレッドシートのみ)その他Googleサービスと組み合わせて連携する
Google Apps Script で操作できるその他Googleサービス(Gmail・Google カレンダー・Google フォームなど)と組み合わせることでさらに業務を効率化できます。
例えば、スプレッドシートから取引をアップロードした際に確認メールを送信する。Google フォームで貯蔵品の使用や経費を申請し、その取引データをfreeeに送信する。取引の支払期日をGmailやGoogle カレンダーでリマインドする。Google ドライブでスプレッドシートの権限管理をする、複数のスプレッドシートのデータを組み合わせる。といったことが可能です。
Excel、Google スプレッドシート連携を開発する
開発の全体像
Excel、Google スプレッドシートとの連携は大きく2つの機能に分けられます。1つは、freee APIと通信し、freee 形式のデータをやりとりする機能。もう1つは、Excel や Google スプレッドシート のデータを freee形式のデータに変換する機能です。
freee APIと通信する機能はデータ形式が定められているため、以下のページを参考に開発することができます。
※Google スプレッドシート のデータは用途などにより形式が異なるため、Googleスプレッドシートのデータ/freee形式のデータ間の変換は個別に開発する必要があります。
freee APIと通信する機能の仕様
Google スプレッドシート との連携の基本となるfreee APIと通信する機能は、主に以下の手順で行います。
- freee APIへアプリケーションを登録
- 認証
- アクセストークンを取得
- トークンの有効期限(発行後24h)が切れた場合トークンをリフレッシュ
- リクエストに必要な情報を事前に取得
- リクエスト
アクセストークンを取得 まではヘルプページ「freee APIのアクセストークンを取得する」を参考にしてください。
【例】取引の登録の場合
取引の登録(deals,POST)の場合、アクセストークンの他に事業所ID・勘定科目ID・取引先ID・品目ID・部門ID・メモタグID・口座IDが必要になるため、事前にそれらの情報を取得します。
リクエストに必要な情報
freee APIのリクエストパラメーターについてはfreee APIドキュメントをご参照ください。